カイルの小冒険46

「いや、捨てられたワケじゃ…」

言いかけて、カイルは気付きました。

(この子、目が…)

「帰る家が無いのなら、わたしと来る? お父様がそこまでお迎えに来てくれてるの」

そう話す少女の背後から、何故か遠く重い地響きがしてきます。

「ありがとう。でも僕も帰るところだから」

何だか怖い予感がするし、だいたい帰る家もあるので、カイルは断りました。

「そう。気をつけてね。森は優しいけれど、怖い時もあるから」

既に散々怖い目に遭ってます。
いや、それも森のせいだけじゃ無いけど。

そしてカイルは、危なげない足取りで森の奥へと消えていく少女を見送りました。

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