カイルの小冒険44 コメントを残す 散々走り回り、さしもの吸血鬼も息を切らせて立ち止まりました。 恐る恐る振り返りましたが、どうやら猫も狼もうまく撒けた様です。 カイルは安堵の息をつきました。 「あぁら、可愛いお坊ちゃま♪」 目の前の声に慌てて顔を上げると、白い刃が煌めきました。 「いい身なりですこと。哀れな貧民に、何か金目のものをお恵み下さいません?」 笑顔だけれど、目は笑っていません。 今夜会う女の人達って怖い人ばかりな気がします。 クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)