月別アーカイブ: 2012年5月

~カイルの小冒険その34~

「・・・・・・えっ?!」

光がおさまった後の光景に、カイルはびっくりしました。
建物や男の人達がいなくなったどころか、ついさっきまで確かに月がきれいな夜だったはずなのに

今のカイルの頭の上には青い空と、吸血鬼の最大の弱点である太陽が燦々と輝いているのですから!
「あれ・・・?」
・・・でも、お日様を浴びても顔や手が焼け爛れたりなんてしません。
訳が分からず、カイルは広い草原の中にただ立ち尽くしました。

~カイルの小冒険その33~

「・・・そこにいるのは誰だい?」
気配を感じたのでしょうか、黒髪の人がこちらを向きました。

「きみは・・・」
「あなたは・・・!」

二人の視線が合った途端、カイルは眩い光に包まれました・・・・・・。