月別アーカイブ: 2010年9月

~カイルの小冒険その30~

「やだ、ごめんなさい。こんなところで魔力を感じたからてっきりマーヤだとばっかり…」
後から現れた黒髪のおねえさんが話す途中で、白髪のおねえさんが遮りました。
「あたしの小瓶をよくも…!あなた、この吸血鬼の坊やの護衛ってわけ?」
いきなり怒鳴りつけられて、黒髪のおねえさんはむっとした顔をしました。
「何の事?よく分からないけど、何かを壊したのは今謝ったじゃない。本当ならあなたが凍り付いてる筈だったのに」
さらりと危険な事を言っています。

「やっぱり敵か。あんたも術を使うみたいだけど、吸血鬼を封じる魔力を舐めないで貰いたいわね」
「はあ?ますます分からないけど喧嘩売ってるって事でいいのかしら」
とても険悪な雰囲気です。

「アムワスの血と契約に応えよ。オド・ソド・リラ…」

「魔力増幅呪文…!」

女二人の強力な魔力の奔流に飛ばされる様に、カイルはその場から遠く放り出されて行きました。

~カイルの小冒険その29~

「何よ、まだ子供じゃない。…だからと言っても吸血鬼は吸血鬼ですものね」

女の人は冷たい声と表情のまま、小瓶を取り出しました。

「見逃すわけにはいかないわ。悪く思わないで頂戴」

小瓶をこちらに向けながらブツブツと何やら呟いています。
その途端、カイルの背を悪寒が走り抜けました。
いけません、これはとても危険な感じがします。

「凍結魔法!!」

逃げなきゃ、と思ったカイルの目の前で、突如冷気が迸ったかと思った次の瞬間
女の人が掲げた小瓶が凍り付いて砕け散りました。

「マーヤ!こんなところで何やって・・・・・・あら?」

森の奥から、また別の女の人が現れました。

~カイルの小冒険その28~

「あ・・・・・・」

何とか化け物からは逃げられた様ですが、女の子ともはぐれてしまった様です。
走って乱れてしまった息を整えようとカイルがその場に立ち止まると

「見つけたわ、吸血鬼」

冷たい声が聞こえました。

黒髪長髪吸血鬼

黒髪ロンゲな吸血鬼が好きだけどカイルはお笑いだからダメwと言われてしまったので描いてみた。
口を開かなければシリアスでいけると思うのです。ついでににーさんもいなければ。