ヒグマについて色々見てみたら、
と言う小説を見つけた。
『極寒の北海道の大樹海で年末年始を過ごそうとしていた人々の元に、ヒグマに襲われた密猟者が逃げ込んできた。
車は横転し、電話は不通。
小屋に孤立した彼らは、ヒグマの攻撃に理性を失っていく。
『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。』
こいつはすげぇと読んでみた。
(゚д゚)
ミステリーじゃないだろ。
ヒグマが襲ってくるパニックホラーです。
いやまぁそんな事より何より、
全然怖くねぇよ。
三毛別事件のwikiの方が余程怖い。
てかね、他のレビューにも書かれてたけど、あまりにご都合主義だし人物達の描写も変。
ヒグマが住むと分かっている森に建てた小屋なのに、何で何の備えも無いの?
鳥が感電するから電気は引きたくないので電話も無いってんなら無線機くらい置くだろ。
小屋の外で仲間が食われて呻き声あげてるのにお茶飲みながら熊の学習会やって笑ってんな。
そうか、何か読んで苛つくと思ったら、登場人物誰一人感情移入出来無いどころかムカツクやつばかりだからだ。
骨が見えるほど肉を食われてあちこち叩きつけられて悲鳴を上げる相手に「落ち着け!」とか、組み伏せられて顔を囓られてる人に「もう少し我慢して!」とか、お前ら何言ってるんだ。
(結局殺されるんですがね)
主人公、ヒグマが近くにいると分かってるのに小学生の娘を放置しすぎ。しかも二回。これで襲うなってのは無理。
以下ちょっとネタバレ
ヒグマの爪の一閃で顔剥がされたりするのに、主人公とその娘だけはチートすぎて興醒め。
娘なんて十メートルも吹っ飛ばされて地上に落ちる前に叩き付せられてるのに生きてるし。
他のキャラなら絶対死んでるだろ。
そういえば三毛別事件について、「胎児も貪った」って書いてあるけど実際は食べてはいなかったそうだけど?
(発見から一時間後に死亡)
もしかして、羆嵐
から引用してるのかなぁ。
こちらでは胎児も食ったことになってるけど、これ所々フィクション入ってるし。
これ読むくらいなら
ファントム・ピークス
こちらの方が断然オススメ。
山に行くのがめっさ怖くなります。
ひたひた来る恐怖に、久しぶりにページをめくるのが怖い本だった。
そういえば昔読んだ赤川次郎の
夜
も怖かったなぁ。
こちらも閉鎖された空間に「人間でない何か」が潜んで襲ってくる話。
久々に読みたくなった。