吸血鬼ラルクが主人公のADV第一弾、「夢の終わり」は如何でしたか?
本作品は、2000年10月に、コミックメーカーを使用して作った、自作ゲームとしては4つ目の作品に当たります。
今回の物語は、私の小説サイトで連載している小説のシリーズの一つ「EMPTY DREAM」です。
「アークサイド」「学校七不思議」ときて、あとゲーム化してないのはこれだけだったので、読者からの希望もありましたし、ゲーム化と相成りました。
今では、HPで行われているキャラ投票で首位を保ち続けるほどラルクは人気者です。(ごく希に、弟に抜かされますが(笑))
初期版はバグが出まくり、CGもヘボだったため、翌年にリメイク版を作り、こちらはまだマシな出来だったのですが、一部「どーしてもクリア出来ない!」と言う声が相次ぎ、今回、三度目のリメイクを。
…ありましたよ、見つけましたよバグ(T□T)
なかなか3階に行けなかったユーザーさん、すびばせんでした。
えーと、とりあえず後記と言うことで、ゲーム化した時の思い出話を。
ADV作るのは良いけど、最初はストーリーが全然思いつかなくて、とりあえず館探索物が書きたいなぁと。
んで、次は教会で祈るシスターを出したいなあと言うところから構想は始まりました。
だから、最初のゾンビになってる村人とか、結末も後から付け足した物です(苦笑)。
アンナも、最初は登場人物に入ってませんでした(^_^;
(甦らせたいと願ったのは、死産の胎児)
初期の構想では、昔ラルクに振られた女が、諦めきれずに自ら吸血鬼と化してラルクを待っていた…とゆー物だったんですが、結末が思い浮かばなくてボツ。
あと、ラルクの弟カイルと、猫娘のケイを出す話にしようかとも思ったんですが、これも今回はボツ。
第一回目からわらわらとキャラ出しては、混乱するしね。
今回収録した予告編にある通り、続編の「BotherRhapsody」に彼らは出てきます。
「EMPTY DREAM」シリーズはお陰様で評判も良く、現在6タイトル公開してます。
まだまだ続きますので、HPを覗いてみて下さい。
ボツと言えば、当初はもっと分岐考えてはいたんですが、あんまり良い感じではなかったので使いませんでした。
ラルクが死ぬエンディング(陽光を浴びる・杭で心臓を貫かれる)とか、杭を持っていかないとか。
そそ、分岐点、Ver2.0では、「アンナの誘いを一度でも断るか否か」だったのですが、「どーしても断れなくて、ED一つしか見られない!」と言う質問が多く、今回、最初の分岐に戻しました。
分かりにくくてすんませんでした。あうあう。
キャラクターについては……
吸血鬼が主人公なのに、吸血鬼ハンターみたいなことさせてしまったので、ちょっと反省。
でもでも、ハンターを主人公に据えれば、敵となる吸血鬼を出せばお話は作れるけど、吸血鬼を主人公とした場合、どうすればいいんだー(汗)。
人間襲う話書いたってしょうがないし、ラルクはハンターなんて相手にしないし…。
鏡の部屋で出てきた少女は、シェルという名の、ラルクの恋人です。
彼女も、最初出す気無かったんだけど、3階のマリーとの会話の後いきなり殺すんじゃ盛り上がりに欠けるなぁと思いまして。
だから、アンナが鏡が好きだというのも後から付け足した設定です(^_^;;;
絵については、今回、描き下ろすシーンもないしで、特に変更無いですね。
いや、せめてアンナの部屋くらいは描き直すべきだったか…。
子供の落書きですな、ありゃ(T▽T;
しかしまー、今回作り直してみて、懐かしいのなんのったら。
最近の作品(「Rhapsody of fEAR」とか「雪夜話」とか)ではおちゃらけた雰囲気になってしまってますが、やっぱこのシリーズはこーだよねぇ。
暗く陰気に、救い無く。
ご意見御感想、随時お待ちしています。
それでは。
2002/09/29 藍澤風樹
ここから、Ver.4.0版の追記。
公開から十年以上も経ち、絵もシステムも古くなり、このまま公開し続けるのが恥ずかしくなったので今回作り直しました。
テキストはほぼそのまんまですが。
まだまだこのシリーズは製作していますが、シリーズ物を見るなら最初から見ようと思うでしょ?
で、この不親切なシステムと稚拙な絵では…って思って、突貫工事でリメイクしてみましたよ。
音楽も、旧版はmidだったので一から探しました。素晴らしい曲をお貸し下さった方々に感謝します。
しかし、改めてテキスト読み直してみると、この頃のラルクは何というか、若いw
瀕死のマリーに問いかけるシーンも、まだ人間の感情を学習している途中って設定だったのです。
この時はこんなに話が続くと思っていなかったけれど、気づけば長いつきあいです。
まだまだラルクの旅は続きます。
現在「BotheRhapsody」リメイクが佳境ですが、新作も作っていきますので是非これからも彼の旅へとお付き合い下さい。
それでは。
2015/05/30 藍澤風樹