「永い眠り」プレイ有り難うございました。

本作品は元々、初のCD-ROM版として作られた話でした。
読み切り作品を意識して作ったものの、初見ではやっぱりラルクの立ち位置が掴みづらいよなぁと思って「CriminalMemory」の方を選択した経緯があり、結構思い入れがある作品のひとつです。
序章まではもう何年も前に出来上がっていたのですが、さて本編を…と書いていったら何でか筆が全然進まず我ながら「?」と思っていましたが、その理由が、ラルクがなかなか出せなかったからw
考えてみると、人間主人公のVHシリーズでもラルクは最初から出てる。
けれど今回はあくまでサブ(ラスボス?)なので最後になるまで全く姿を現さない。それがこんなにも影響受けるだなんてw
もうね、早くラルク出したくて最後の隠し部屋のイベントシーンを先に書いちゃおうとしたけど、そうなると途中のイベントやら変数やらの管理がおかしくなると思って悶えながら何とか進めてました。
EMPTYDREAMシリーズにはラルクかカイルが必要なんだなぁと創作作者にあるある親バカぶりを実感した次第でありましたw
ラルクはプレーヤーとするより、こういうサブキャラで出てくる方が存在感あっていいよなぁとも思うけれど。

そうやって進めていったらエンディングが過去最高数に!
十字架は、最初は序章の館に入る前に拾う予定だったのだけど、自分がユーザーだとして、ただでさえめんどいこのコマンド形式なのに分岐のために序章からやり直せってあんまりじゃね?と思い変更。
アイテム使って分岐って分かりづらいと思い攻略も載せましたのでご利用下さい。

エレインのデザインは悩んだ悩んだ。
髪をウェーブさせたロングとか一本の三つ編みとか色々ラフ描いて何とか今回の姿に落ち着きました。
主人公を脅す盗賊娘ってコンセプトは一貫してましたけど。
(あれ?今プロット見直したらトレジャーハンターになってる…)
そう言えば最初に作ったエンディングはNo.1「新たな獲物」で、これが一番お気に入りの結末(ヒデェ)。

唐突に出て来た「蜘蛛と蠅」の唄。
マザーグースを取り入れた物語を書いてみたいなぁと思っていたところにこの唄を知って、今回の作品に使えそうと思い後付けで取り入れましたw
とってつけた感ありありな気がするのは気のせいです、ええ。
でもこれ結構新しい唄なのよね。
「誰がコマドリ殺したか」を使うのが憧れだけど、もう使いまくられてるしなー…。

今回、おまけが寂しいですが、CGモード作るほどイベント絵無いし、次回作も決まってはいるものの予告編にしっくりくる楽曲が見つからずでぎりぎりまで悩んだ末に恒例の予告編も見送りました。
お次はどシリアスな今作とは真逆のカイル主役のお笑いですw
まぁその前に学校七不思議5の制作に入りますが。

ご感想お待ちしております。
それではまた次の物語でお会い出来ます様に。

2014/08/21      藍澤風樹